なんか変な夜(朝)だ
昨夜は早めに寝たのに夜中に目が覚めてしまい、TVをつけたらちょうど「ジョニーは戦場にいった」と言う映画が始まったところだった。
この映画を見たのは小学校か中学校か、いずれにしてもかなり昔のことだ。
そして、頭の中に強烈なイメージとして残っている。(殆どトラウマ)
戦争や平和のことを考えているときも、尊厳死のことを考えるときも、意思を伝えられない今介護している母を看る時も、人の認識について考えるときも、この映画の中のジョニーの姿を思い出すことが度々ある。
かといって、もう一度見たいとはなかなか思えない映画で、何度も再放送されているのに、正直言って最初から最後まで見たのは、この最初に見たときだけだった。
それなのに今でも意識の底にこびり付いて離れないでいる。
この映画の中には喜びもあれば、悲しみも在る。
優しさもあれば非情も在る。
幸せもあれば悲劇もある。
そして、希望もあれば絶望もある。
ただ、終わり方がつらい。
せっかくコミュニケーションの手段を見つけたのに、せっかく人や自然や神との感触を得たのに・・・その全てが閉ざされてしまう。
そんなこの映画の進行はあっけないほど淡々と進む。
様々な対立、対比を提示され、それがそれぞれを際立たせ、際立たせておきながら最後に断絶させられ、預けられる。
どこにも投げようもないボールを淡々と何でもないことのように預けられる。
本当に理不尽な映画だよ。
でも、忘れることができない。
そんな理不尽な映画「ジョニーは戦場にいった」を今日は最後まで見てしまったよ。
そんな映画の後に「名画の秘密」という短い番組でフェルメールの絵が画面に現れた。
少しだけホッとする。
ちょうど昨日の平川さんのblogでフェルメールの絵のことが書かれていてWEBで検索してBLUE HEAVENさんのサイトフェルメールの絵を眺めたりしたところだったので、その偶然に少し驚かされた。
その短い番組のあとに、クラッシック・プロムナードで「アランフェス」が流れる。
なんか変な夜(朝)だ。
少し寝るけど、午前中はつらいだろうなぁ。
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