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2007/03/08

実現する力

地球温暖化問題などに関連して、カリフォルニア州の取り組みと言うものがNews23で紹介されていた。
内容的にはガソリンの代わりに植物油を使ったり,発泡スチロールを使わないようにしたりする取り組みが紹介されていたのだけれど、それ自体、概念としては別に目新しいものではない。
目新しくは無いのだけれど、試験的であったそれらの取り組みが着々と実現され,概念が現実に変わっていく「勢い」は新鮮だ。

それがたとえ州単位ではあっても行政が条例を施行してそれをフォローしたり、市民の中からもそれに賛同して広げていこうとする動きが出てくるところにアメリカと言う国の底力を見るような気がする。

今回紹介されたようなものに限らず、アカデミックな部分でも政治的な思惑とは違う部分で様々な環境に関する研究も進んでいるようだ。

以前からアメリカでは地球温暖化問題には消極的というイメージが付きまとっていた。
国家を運営するブッシュ政権は確かに目立ったイニシアチブを取るでもなかった。
そんな状況にあっても、実際には様々な取り組みが進行していて何時の間にやら色々なところで実用化されていく。
ブッシュ大統領は支持率の低下に伴って、これら水面下で進行していた取り組みをあたかも自らの地球温暖化への取り組みの成果のようにアピールする事もあるが、政権の成果とはお世辞にもいえないと思う。
しかし、対外的にアメリカ合衆国としての成果であるとする事には十分な説得力があるように思う。
政権の成果ではないがアメリカ人の成果である。

このような、画一的でない多様な方向性が同時に存在しうるところがアメリカと言う国の魅力だ。
私はアメリカと言う国がひどく傲慢で嫌いな部分も多いのだけれど、かといって憎めないのはこんなところにあるのだろうなと思う。


私は環境問題に対しての「感性」では、日本人も世界の中でけして劣るものではないと思うし先見的でさえある(あった)と思う。
しかし、その「感性」を信じる事ができないところが残念でならない。
「アメリカ」にその気が無いとか「中国」や「インド」などの新勢力が積極的でないという「その時点」の「環境」を「現実」という名であたかも不変の「不可能性」のように自己規定してしまう。
他から何らかのベクトルが示され,その「現実」はもはや「不可能な現実ではないですよ」とお墨付きをもらえば、そこに力を終結して集中力を発揮するのだけれどもなかなか自ら価値(ベクトル)に影響力をもたせ主導する事ができない。

アメリカ式グローバル市場経済は「不変の前提」(現実)であって、経済至上主義もその「不変の前提」(現実)から導き出される「不変の帰結」であると規定していまい、その文脈から「環境問題」に対しても企業/評論家を始め「大勢」がその不可能性を追認・同調してしまってはいなかっただろうか?
そこに対する「疑義」を感知していても、それを封印してしまう。
異論として存在する事さえも「現実論」を持ち出して押しつぶそうとし、異論を持つ側も「仕方がない」と言って諦めてしまう。

結果として「価値」を見出す感性がありながら、その自らが見出した「価値」を誰かが確かなものにしてくれなければ自信が持てずに、その「価値」からいつも置いてきぼりを食う。
良い製品を作っていながら自社の製品に自信をもてない売れない営業マンのようだ。

一方で、その置いてきぼりに痺れを切らすと、今度は発見した「価値」を周知する努力をすっ飛ばして極端に「独我的」となり反発を買ったりする。(安倍さんのように)
これはこれで製品の良さを伝えられずに客のせいにする売れない営業マンのようなもの。

きっと、今も、「価値」のあるものを「現実」に惑わされて信じられずに捨てようとしているに違いない。
捨ててしまった後に誰かがその「価値」を発見して、声高にその「価値」を自らのものとして掲げるまで何を捨てたかに気がつかないのではなかろうか?

今の「憲法」もその一つなんじゃないか・・・なんて私は思うのだけど。

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