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2004/07/04

蓄積する思い

しばらく、仕事に追われ「心を亡くす」状態で投稿をサボってしまいました。
少しの間でも目を離すと色々な事が既に過ぎ去っている事に気付き、現代のせわしなさを実感します。
今日は思いついたまま書こうと思います。(いつもそうなんですが...)
一応イラク戦争に関連した事ですが、話があちこちに飛びそうな予感...


我々は同時にさまざまな共同体に属している。
(人が人であり、同じ時間軸の限られた空間で生きている以上、他者を無視する事が可能と考えるのは現実的ではない。必然的に何らかの共同体に属する事になる。)
家族、出身校、町内会,地方自治体、会社組織、趣味仲間、遊び仲間、国、民族etc
一口に社会といってもそれぞれに社会が存在しているといっても言い。
地域の運動会があれば自分の所属している「町」を意識して競い合いを楽しみ、仕事をしていれば自分が所属している会社の利益の為に他社と競い合う。
世界の問題を考える時は日本に属していることを強く意識し、文化を守ろうというときには強く民族を意識する。
同じように普段の生活をしていながらも、何に対して意識しているかによって、またそのとき何を重要視しているかによって「社会」の中身は変わってくる。
さらに「どの社会」に最も影響を受けていると認知しているかによっても「社会」の中身は変わってくる。
「社会」は人に少なからずの影響を与える物で、人の価値観などはこれらさまざまな社会の基盤となる価値観によって影響を受け、突然変異的にその個人が全く固有の価値観を持つなどという事はほぼありえない事だろう。
(この共同体は「社会」であったり「アイデンティティー」であったりして厳密には違うのだろうがここではあまり区別はしないで話を進めます。)

恨みを持つ場合もこれらと何らかの関係がありそうな気がする。

(個人に関してはここではとりあえず横においておくとして)
自分が属する「ある共同体」が屈辱を受ければ、その共同体に影響されている人ほど恨みは強く、共同体の存在が自分にとって大きければ大きいほど恨みは大きくなるだろう。
もともと、それほどその共同体に意識のなかった人も何かのきっかけで共同体を意識しだすと打って変わって同じような感情を持ち始めたりする。
感謝や恩といったものもそういう性質があるような気がする。

例えば会社という共同体に属し、この会社が他社に不当な屈辱を受けた場合、会社の一員であるという認識の強い人ほど屈辱を与えた他社に恨みを強く持つだろう、一方あまり会社という共同体に重点を置いていない人にとってはそれほど大きな影響は受けないと思う。
もともと、共同体に重点を置いていない人もそのために会社が倒産に危機に追い込まれ、自分の生活に大きな影響を与える事を認識し、この共同体に関心を持ち始めたら同じような感情を抱くようになる事もあるが別段不自然ではなく重点を置く位置が変わっただけで同じ事である。

旧ユーゴスラビアのように多民族を束ねていた共同体が大きな力を以って影響を与えていたならば、その中にある民族意識よりユーゴスラビア人としての意識が優先されていただろう。
そのときにはユーゴスラビアという共同体が屈辱を与えられればそれに対して怒りや恨みを持ち、違う民族という共同体の対立を超え連帯したりする。反対にユーゴスラビアという共同体が崩壊し民族を意識しだした途端、これまでの連帯は忘れ去られ、それまで陰に隠れていた対立(民族に起因した恨み)が亡霊のように頭をもたげてくる。

おそらく、日本でも愛国主義が進み国家を強く意識するようになれば、これまで棚上げになっている領土問題や一方的な歴史観なども今まで以上に無視できない物になるのだろう、さらに愛国心が強くなれば、これまでそれほど表面には出てこなかった第二次大戦で受けた米国からの屈辱(開戦に至るいきさつ、原爆投下、戦後の占領政策、さまざまな押し付け)やそれ以前、明治初期の列強から受けた屈辱ですら亡霊のように無視できないものとして大きな力を持ってクローズアップされてくるのではないかと思う。
特に日本人はこの共同体への帰属意識は非常に強い国民性(会社人間もそのひとつだし、イラクの人質事件への反応もその現れだと思う)を有しているように思われるのでいったんそのような傾向になったら非常に極端に走りそうな気配がある。
(若年層はさすがにそうでもないだろうと思っていたのだが、最近の出来事に関する意見などを見る限りあまり変わらないようで、そう簡単に国民性などは変わらないのだなと思い始めている。)

いずれにしても、一度にさまざまな共同体に属している事で、同じ「人」でも、その人の意識により現れる感情は極端に変化しそうである。

今、イラクでは米国の占領政策に一応見かけの上では終止符が打たれ暫定政権のもと、復興を目指している。
今のイラクの人たちにとって一番意識している共同体(アイデンティティー)は何だろう?
イスラム教徒である事だろうか
イラクという国家であろうか
シーア派、スンニ派やクルドといった宗派や民族だろうか

イラク戦争で受けた屈辱をどの共同体(アイデンティティー)で受け止めたのだろう。

イラク国民だけではなく中東諸国の人々の中には中東という共同体(アイデンティティー)に対する「屈辱」と受け取る人も少なくないだろう。
また、世界中に散らばるイスラム教徒にとってはパレスチナ問題と絡めイスラム教という共同体(アイデンティティー)に対する「屈辱」と受けとる人もいるだろう。

その恨みは今後いつ、どのような場面で顔を出すのだろうか。

ブッシュ大統領は、そんな事はお構いなしに自らの政策を自画自賛しイラン・シリアに目を向けているようである。
この自画自賛が彼らにとってどういう感情をもたらし、蓄積されていくかには全く興味がないようだ。
力で押さえ込むことができれば、その後には何も残らないと思っているように思われる。
おそらくこのような鈍感さが「9.11」を引き起こす要因ではないかと思ったりするのです。
(日本にも自画自賛し、利権や保身と国益を混同した鈍感な人が一名いるような気もするが...)
どのような社会も結局は人の集まり、このような部分にも、もう少し目を向けてもいいのではないか。

案の定、取り留めのない短絡的なものになってしまいました。
今日は徹夜でここまでが限界...少し寝ます。

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コメント

FAIRNESSさんへ

体、大切にしてくださいね。

芸能人は、歯が命。
労働者は、○が命。

でわでわ。

投稿: へのへの419 | 2004/07/04 13:56

へのへの419さん お久しぶりです。
しばらく日米安保関係のエントリー以降参議院選挙のエントリーまで間があったので気になっていました。
私の場合、仕事がたまるのが嫌で(実は納期の関係だったりしますが)やり始めたら終わるまでやってしまう方なのでそろそろ体に気をつけなければと思います。
お気遣いありがとうございます。

投稿: FAIRNESS | 2004/07/04 20:34

こんばんは。

ブログの更新がちょっと途絶えてしまい、ご心配を御掛けしてしまったようで恐縮しております。ぜひ書きたい事は幾つかあるのですが、選挙が終わってからにしようと考えております。変に利用されたくもないもので。

話はかわりますが、実は5月まで仕事していなかったんですよ。身内にちょっと問題が有って、側についてないと行けなかったもので...
だから時間がいっぱい!今まで自分が読んでいなかった分野の本を読んだり、あれこれ国政のことや国の将来のこと、この国の過去のことを考えたり..それ故、ブログもこまめに更新していたという次第です。

でも、不労所得という言葉など我が辞書に載っていない身分。ようやく先月半ばから仕事を始めました。そんな訳で更新が後手後手になっているという、お恥ずかしい状態なのです。

まずは、ご報告まで。

くれぐれも体は大切に!ぜひご自愛してください!

でわでわ。

投稿: へのへの419 | 2004/07/06 23:55

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