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2004/06/07

古い自民党と社会党の集まり?

「古い自民党と社会党の集まり」

街頭での首相の演説にあった民主党を指したフレーズだ。

良く考えれば大して意味のない言葉であるが、単語の持つイメージをついた非常に首相らしい台詞だ。
「古い自民党」と言う言葉には「金権」とか「癒着」「利権構造」などといったイメージがあり、国民には大きな拒否反応を抱かせる。
首相は単語のもつ意味を田中真紀子議員と一緒に散々使い、その効果を熟知している。
「社会党」と言うフレーズは「崩壊した社会主義体制を引きずる理想主義の既に役に立たない古い遺物」の同義語である。

何気なく聞いていれば「うまいことを言う」と、またもや脳みそにイメージを植え付けられそうだ。

実際のところは「古い自民党」は、自民党内に厳然と存在し,改革という言葉の裏で益々「本当の改革」を骨抜きにし続けている。
それだけではなく「古い自民党」の思想をさらに踏み込み、今まで以上にさまざまな方面で「保守化」しているのが実態である。

一方「社会党」であるが、いまさら持ち出す言葉でもない。
党もなければ55年体制のイデオロギーも既にない。
実際は、今ある左派的な要素はヨーロッパの(以前の)自由主義諸国ならばどこの国でも普通に持っている「左派」程度の物だ。
草の根的なもの、平和的なもの、庶民的な受け皿、社会保障、自然保護などといった、あっても何ら不思議のない物ばかり。

日本の庶民の不幸はいまだに55年体制下の「共産主義イメージ」 を 「左派的なもの」と混同し、アメリカ以外のヨーロッパの政治の舞台で大きな存在感を保っている「左派的なもの」が死滅していると勘違いさせられ、的外れの「拒否反応」をもっていることだ。
我々日本人はどうやら多くが自分のいる場所を「庶民」ではない思っているらしい。
年金問題では「庶民」であることを嫌と言うほど味わっているにもかかわらず。
まったくもって、一部の利権に預かる者の思う壺である。

このような首相の「イメージ」フレーズにこれからも惑わされていくのであろうか?

ついでに思い出すといい。
なぜ総理が日本の首相になりえたか?
利権にまみれた自民党のままでは国を変えることはできない、かといって民主党では頼りない。
そんなときに「古い自民党をぶっ壊しても改革する」という言葉を多くの国民が信じたからである。
そのときに言っていた「改革」とは「社会党と古い自民党の集まり」である民主党の改革案の焼き直しにすぎなかった。

たまには原点に戻って、今回の首相のフレーズを味いながら、あの頃と今の姿をじっくり比べてみるのも悪くない。

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コメント

発言者のご意見に大賛成!敬意を表します。
過激な「ワンフレーズ」と「サプライズ」で国民の目をくらまして、これでもか、これでもかと国民に犠牲を押し付ける小泉総理と与党(自民・公明)に対する批判精神もなく、物事の本質から目をそらし、現象面と政局のみを揶揄的に報道する、堕落したマスメディアの発言を検証することなく平気で受け売りし、ひたすらそれを信じようとする狂信的な国民のなんと多いことか?
これでは「この程度の国民か」とほくそえんでいる小泉総理の得意顔が目に浮かびます。


投稿: シンコー | 2004/06/07 16:37

なんと小泉総理は、この期に及んで「古い自民党をぶっ壊して改革した」と言っているそうです。
何をかいわんや!
北朝鮮訪問で支持率が上昇し、年金国会で急落し、と表面的なところにとらわれていては、本質を見逃します。
参院選にむけては、さらに「サプライズ」を連発して、国民の目をくらましにかかるでしょう。
ご注意!

投稿: n_ayada | 2004/06/07 23:38

シンコーさん こんにちは
「菅代表、閣僚の首どちらも要らぬ」の時にもコメントいただきました。
ありがとうございます。

今の自民党では
首相が「名」を取り、古い自民党が「実」を取る
構図が出来上がってしまったような気がします。

今日のニュース番組で「支持率が急落」と言うニュースがありましたが、「今回の年金問題が次の参議院選の争点と考える」人が多いとのことでした。
しかし、本当に見なければいけないのは、この問題だけではなく、これまでの足跡から浮かび上がる現政府・与党の「真の姿」でなくてはいけないと思うのです。
それでなければ、またもや衝撃的な目先のサプライズで誤魔化されてしまうのではないかと危惧します。

投稿: FAIRNESS | 2004/06/07 23:38

n_ayadaさん こんにちは
シンコーさんへのコメントを書いている間に、n_ayadaさんのコメントを戴きました。
ちょうど書いていた内容とn_ayadaさんのコメントがかぶってしまったようです。
私も、n_ayadaさんと同じく、見る視点を間違えては逆戻りするのが関の山だと思います。
これからも、首相の「言葉」をじっくり検証していきましょう。

投稿: FAIRNESS | 2004/06/07 23:47

> 55年体制下の「共産主義イメージ」 を 「左派的なもの」と混同し、...

この辺の考察には特に大きく共感を覚えます。社民党や共産党にそれなりに票を投じていた連中が、先の選挙ではこぞって民主党に投票しました。これをもって、「左は死んだ」と、多くのアンチ社民党(≒アンチ朝日、アンチ筑紫……)派が大喜びしていましたが、これは全くの誤り。とにかく自民党の一人勝ちはよろしくないとの危惧から、対立政党としての民主党に望みを託したに過ぎない。このへんがわかっていない(わかりたくない)人の声が大きいですね。そろそろ時代遅れのヒダリミギ誹謗合戦から皆卒業すべきなのですが。

投稿: kojidoi | 2004/06/08 01:34

koidoiさん コメントありがとうございます。
>そろそろ時代遅れのヒダリミギ誹謗合戦から...
私もそう思います。
このような色分けがどれだけ(互いに)現状認識を誤らせる事になるか。
「掲示板の「ウヨ」「サヨ」論争」というエントリーでも書かせていただいたのですが、国際社会がこのようなイデオロギーを卒業している中で、未だにこの枠の中で議論しているようでは世界の動きからますます取り残されて行くのではと焦燥感すら覚えます。

投稿: FAIRNESS | 2004/06/08 02:43

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