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2004/05/17

同朋を守る

小泉首相が北朝鮮を再訪する事になりそうです。
拉致被害者の方のご家族が無事帰国し、まだ残されたその他の不明のままの方の調査が進む事を願います。

彼らは2つの国の面子の狭間で、どんなに苦悩しただろうか。
本音とはどんなものなのだろう。
拉致される前の日本を知っていて、それからの日本を知らず、突然帰国した彼らの目に日本社会はどのように映っているのだろう。
どんな事に喜びを感じ、どんな事に不安を持ち、日本の北朝鮮への感情、北朝鮮の日本への感情をどのように見て、この2国間の関係がどうなって欲しいと思っているのだろう。
イラクの人質被害者に対する日本の反応を見たときにどのような印象を持ったのだろう。
日本のマスコミの扱いをどのように思ったのだろう。
アメリカのイラク戦争に日本が全面協力する姿勢をどのように見ているのだろう。
本当は、いろいろ聞かせて欲しい事がある。

しかし、もし、少しでも北朝鮮寄りな事や、日本(政府や社会)の批判につながる事などを口にしたならば今回イラクの人質の方のような目に遭いかねない。
また、あまりにも日本寄り、北朝鮮の批判のような事を言えば家族がどのように扱われるか判らない。
結局、私たちはこの貴重な視点からの意見を伺う事は当分の間難しいと言う事になりそうだ。
また、彼らの生活を守るためにも知りたくてもこちらから強要するような事があってはいけないと思う。

今回、首相の再訪により、ご家族が帰国されるような事になっても、北朝鮮で生まれ北朝鮮で育った家族の気持ちをどのように受け止め、つなぎとめ、どのように普通の生活に戻るかを考えれば、これからのご苦労は大変なものだと思う。
政府にはどうか、何の罪もない被害者がマスコミ、風潮に傷つけられないように守ってあげて欲しい。
まして、政治や外交に利用するような事は絶対に無いように願いたい。
私たちも興味はあろうとも「そっとしてあげる」ことが同朋を思う日本人としてのありかたではないだろうか? 
これも日本を愛する事の一つだと思う。

ただ、いつの日か語れるときが来たら、その複雑な立場からの視点で何を見たかを私たちに伝えていただきたい。

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ジェンキンスさん、北朝鮮拉致被害者の曽我さんのご主人について、自民党の安倍氏が、 [続きを読む]

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